子どもの矯正

きれいな歯並びとともに、
健康で丈夫な永久歯を
育てましょう。

子どもの矯正は、ヨーロッパをはじめ欧米では古くから取り入れられている治療方法です。日本でも小児矯正歯科はポピュラーなものになっていて、子どものうちに歯を含めたお口の環境を整えるという意識が浸透しています。
小児矯正歯科の目的は、上下の顎の骨のバランスや大きさを整えて、永久歯がきちんと生えてこれるよう準備をする治療です。 成長段階にある子供は歯やあごの骨のコントロールがしやすく、成人と比べて早く治療を終えることができます。
さらに小さい頃から歯列に悪影響を及ぼす悪い癖を直し、頬、口唇、舌などの機能を改善うることで、歯の生え変わりを無理なくスムーズに進められ、成長とともに見た目も美しく自然で美しい口元を実現できます。

小児矯正歯科の治療時期は
2段階あります

あごの骨のバランスや大きさを整える1期治療【3歳〜12歳】

あごの骨のバランスや大きさを整える1期治療【3歳〜12歳】

乳歯や乳歯と永久歯が混ざった混合歯列の時期に、永久歯がきれいに生えるように顎の成長やバランスをコントロールする治療です。

  • 治療開始の目安:6〜10歳
  • 治療期間の目安:6か月~1年以内
歯の位置を整える2期治療【10歳〜成人】

歯の位置を整える2期治療【10歳〜成人】

永久歯が生えそろった後に行います。
治療方法としては、歯にブラケット・ワイヤーを付ける「歯列矯正」などがポピュラーなものです。
また、治療期間も成人の矯正治療と同じくらいです。

  • 治療開始の目安:中学生以上
  • 治療期間の目安:1年~2年半

小児矯正歯科治療中の
予防管理

シーラント

奥歯の噛み合わせ部分の深い溝を歯科用樹脂でコーティングし、溝に深く入り込む食物残差をなくし虫歯から守るという方法です。 お子さまの生え変わったばかりの永久歯(6歳臼歯)などに行うと特に有効です。
ただしブラッシングを怠ると他の部分から虫歯になることもありますので、毎日のケアは欠かせません。

ブラッシング指導

フルーツ味の歯みがきを使うなど、歯科衛生士が楽しい雰囲気で丁寧にブラッシング指導します。
また保護者の方向けには、小さいお子さまにしてあげる仕上げブラッシングの説明や、おやつ・生活習慣についてのアドバイスなどをしています。

フッ素ジェル塗布

歯質を強化し虫歯に強くする効果のあるジェル状のフッ素を、お子さまの歯全体に塗布します。
全く痛みを伴わないため、苦手意識を持たずに虫歯予防を行うことができます。

筋機能療法ー歯列に
悪影響をおよぼす口腔習癖の改善

歯の位置を整える2期治療【10歳〜成人】

口腔習癖(こうくうしゅうへき)とは…?

口腔習癖(こうくうしゅうへき)とは、小児期にみられやすいお口や歯の癖のことを言います。
指しゃぶり、歯ぎしり、舌を動かす弄舌癖(ろうぜつへき)、ツメかみ、口呼吸など、口に関する子供の癖はさまざまです。
例えば、受け口で舌の位置が低い・歯と歯の間に舌がきてしまう…こういった癖は、お口の筋力がアンバランスになって下顎が上顎より成長しやすくなる場合があります。
こういった癖を早期の段階で取り除くことで、かみ合わせや歯並びにも良い方向へ影響します。

指しゃぶり

もっとも多い口腔習癖です。乳児期の指しゃぶりは、まだ口腔習癖には入りません。
指しゃぶりを続けていると、「開咬」や「出っ歯」、「交叉咬合」などになることがあります。
単なる癖や習慣でなく心理的な要因が関与している場合は、小児科医や、小児神経科医、臨床心理士などと連携して治療を行うこともあります。

口呼吸

口呼吸は、長時間お口を開けっ放しの状態が続きます。
常に下あごと舌の位置が下がっている状態になり、お口の筋力やあごの成長・発育に悪い影響を与えますので、あごの幅が狭くなったり、前歯が出やすくなったりしてしまいます。

舌癖

リラックスしている時に口をポカンと開け、上下の歯の間に舌が飛び出したり、飲み込む時に舌を突き出し、常に前歯に押しつけているような状態の癖を言います。
舌癖があると歯並びや発音に大きな影響を及ぼします。